事例・記事

人材紹介会社と人材派遣会社は何が違う?3つの項目とメリット・デメリットで比較

企業が成長を続けていくためには、人材の確保が不可欠です。

とはいえ、労働者人口が減り続ける日本において、優秀な人材を確保するのは容易ではありません。

企業が人材を確保するおすすめの方法としては、人材紹介会社と人材派遣会社の利用が挙げられます。

それぞれ名前は似ていますがサービス内容は異なるため、効率的に人材を確保するためには、自社のニーズに合っているサービスを選ぶことが重要です。

この記事では、人材紹介会社と人材派遣会社の違いを詳しく解説します。

人材紹介会社とは

人材紹介会社とは、人材を採用したい企業と仕事を探している転職希望者の間に立ち、双方の雇用関係が成立するまでをサポートする会社です。

人材紹介会社には、主に2つのサービスがあります。

  • 登録型
  • サーチ型

国内で最も多くの方が利用する登録型は、人材バンクとも呼ばれています。

あらかじめ転職希望者は、キャリア・スキル・希望条件などの情報を登録し、企業のニーズにマッチした人材が紹介会社から推薦されます。

サーチ型は、人材紹介会社が保有するデータベースはもちろん、他社の人材データベースやSNSなどを使い、企業のニーズに合う人材を探す手法です。

人材派遣会社とは

人材派遣会社とは、特定のスキルを持つ人材を雇用したうえで、その人材を求めている企業へ提供する会社です。

人材派遣会社には、主に2つのサービスがあります。

  • 労働者派遣
  • 紹介予定派遣

労働者派遣は、人材派遣会社が雇用している派遣社員を企業へ派遣し、派遣先の指示のもとで働くシステムです。

紹介予定派遣は、一定期間派遣社員として派遣先で働き、派遣契約期間終了後に企業側と派遣社員が合意のもと、直接雇用に移行することを前提に行われる派遣サービスです。

人材紹介会社と人材派遣会社の違いを3つの項目で紹介

ここからは、人材紹介会社と人材派遣会社の3つの違いをわかりやすく紹介します。

利用料金の違い

人材紹介会社と人材派遣会社では、利用する際の料金が異なります。

  • 人材紹介会社⇒成果報酬型
  • 人材派遣会社⇒人材派遣会社が提示する時間単価×派遣スタッフの実動時間の給与

多くの人材紹介会社は成果報酬型を採用しており、理論年収の30~35%程度の報酬を設定しています。

一方で人材派遣会社は、派遣社員への給与とは別に人材派遣先会社へ手数料を支払う必要があります。

理論年収とは、新年度の初めから年度末まで在籍していた場合の年収です。そのため、もともとの年収が高い人を採用すると、人材紹介会社へ支払う手数料も高くなります。

人材派遣会社へ支払う手数料の相場は、20〜30%です。派遣会社により教育体制や福利厚生に差があるため、手数料にも差異があります。

提供サービスの違い

人材紹介会社と人材派遣会社では、企業に提供しているサービスに違いがあります。

人材紹介会社人材派遣会社
● 求人票の作成
● 企業の条件を満たしている人材の選出
● 面接日等のスケジュール調整
● 面接結果の合否連絡
● 転職希望先への条件交渉
● 派遣先へ派遣する人材の選出
● 派遣社員の管理
● 派遣社員への給与支払い

人材紹介会社の主なサービス内容は、企業の採用条件を満たした人材の紹介や採用支援の代行などです。

一方で人材派遣会社は、派遣社員の育成、選出、管理などが主なサービス内容となります。

人材紹介会社では、紹介先企業の採用条件を満たした人材を紹介しますが、人材派遣会社では、派遣先企業で行われる業務に対して適した人材を派遣します。

自社のニーズに合った人材を採用するためにも、それぞれのサービスの違いは把握しておきましょう。

雇用契約の違い

人材紹介会社と人材派遣会社では、雇用契約の内容が異なります。

  • 人材紹介会社⇒雇用契約は企業と求職者で結ぶ
  • 人材派遣会社⇒雇用契約は人材派遣会社と求職者で結ぶ

人材紹介会社は企業と求職者、人材派遣会社は人材を派遣する企業ではなく、人材派遣会社と派遣社員の間で雇用契約を結びます。

人材紹介会社は、企業と求職者のマッチングとサポートを目的にしています。

一方で人材派遣会社は、人材紹介会社とは異なり人材派遣会社が雇用契約を結んでいる派遣社員を提供するサービスです。

派遣社員の就業規則や労働条件などは、人材派遣会社のものが適用されるため、派遣社員と企業間に指揮命令関係がある場合でも、労働条件が変更されることはありません。

万が一労働条件が変更される場合は、人材派遣会社との契約の際に、派遣社員の労働条件について相談する必要があります。

人材紹介会社・人材派遣会社のメリットとデメリットを比較

ここからは、人材紹介会社と人材派遣会社のメリットとデメリットを紹介します。それぞれを比較したうえで、特徴を把握しておきましょう。

人材紹介会社

人材紹介会社のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
● 採用時間を最小限に抑えられる
● 長期雇用が期待できる
● 成果報酬型のため初期費用がかからない
● 採用ノウハウが自社に蓄積されにくくなる
● 会社都合により紹介される求人が限られる場合がある
● 大量採用に向いていない

人材紹介会社を利用するメリットは、採用までにかかる時間を抑えられる点です。

また、直接雇用により長期雇用が期待でき、成果報酬型のため初期費用がかからない点も大きなメリットであるといえます。

一方で、人材紹介会社に採用の大半を任せるため、採用ノウハウが人事・採用担当者に蓄積されにくくなる点がデメリットとして挙げられます。

さらに、同じ条件やスキルを求めている企業が複数ある際、成果報酬として支払われる利益率が高い企業を優先的に紹介する場合もあります。

そのほかに、人材紹介会社では一人ひとりカウンセリングを行い、企業へ推薦するシステムのため、大量の人材を採用したい場合には時間がかかります。大量募集となると人数分の紹介手数料が発生するため、採用コストが高騰してしまいます。

人材派遣会社

人材派遣会社のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
● 一定期間のみ雇用することができる
● 人材教育にかかるコストが削減できる
● 正社員がコア業務に集中できる
●  職種や条件次第では正社員よりも給与が高めに設定される場合がある
●  帰属意識が正社員に比べて薄い傾向にある
●  業務や就業時間が柔軟性に欠ける

人材派遣会社を利用するメリットは、一定期間の雇用が可能、人材教育にかかるコスト削減、正社員がコア業務に集中できる点が挙げられます。

労働者派遣法により派遣社員の契約は31日以上3年未満と決められています。

業務量に応じた流動的な採用が可能であるため、企業は人材採用費や育成費を節約しながら、業務に必要なスキルを有する人材を確保できます。

また、正確性が求められる仕事で、なおかつ売り上げに直結しない業務に関しては、コア業務は正社員に任せ、定型業務は派遣スタッフに任せるなどの住み分けが可能です。

一方でデメリットとしては、職種、業種、条件次第では直接雇用した従業員よりも給与が高めに設定されている場合がある点が挙げられます。

とはいえ給与面に関しては、給与に直接雇用の際に会社負担となる各種保険や福利厚生費、交通費、賞与、退職金などが含まれているため、トータルで考えればコスト削減になる場合が多いです。

他には、正社員に比べて帰属意識が薄い傾向にある、業務や就業時間が柔軟性に欠けるなどがデメリットとして考えられます。

派遣社員が行う業務は、派遣契約で結ばれた契約範囲内の業務に限られるため、柔軟性に欠ける点を不便に感じる場面はあるかもしれません。

人材紹介サービスは「リーガルワーク転職」にお任せください!

人材紹介サービスを利用して人材を確保したいと考えている企業様には、リーガルワーク転職の利用をおすすめします。

ここからは、リーガルワーク転職の特長を詳しく紹介します。

士業・法務・知財等の専門業種に特化

リーガルワーク転職の強みは、半世紀以上に渡り特許庁施策で培ってきた経験をもとに、士業・法務・知財などの専門特化に優れた人材を紹介できる点です。

士業関連業界に専門特化した経験・知識豊富なアドバイザーが在籍していますので、ニーズに沿ったご提案をさせていただきます。

求人原稿の作成・掲載が無料

リーガルワーク転職では、他社では公開していない求人情報も多数掲載しています。

また、求人掲載の際は専門のアドバイザーが採用背景、求める人物像、企業の魅力などをしっかりとヒアリングしたうえで、求人原稿案を作成・掲載まで無料で行います

派遣や紹介予定派遣にも対応

リーガルワーク転職では、人材紹介だけでなく、派遣のニーズにも対応しています。

人材紹介(正社員、契約社員、パート、アルバイト)、派遣(紹介予定派遣含む)など、さまざまな雇用形態に対応した人材をご紹介いたします。

まとめ

この記事では、人材紹介会社と人材派遣会社の違いを紹介していきました。

人材紹介会社では、企業が求めている人材を直接雇用により育成ができる強みがあり、採用に必要な時間や手間、初期コストを大きく減らすことができます。

人材派遣会社では、さまざまなスキルをもつ人材が多く登録しているため、専門性の高い人材を探し、即時的な業務課題を解決できる点が大きなメリットです。

それぞれで料金、サービス内容、雇用形態が異なるため、どちらを利用するかは自社の業務不足部分や、労働者に対しての希望、業種や目的により異なります。

自社に合ったサービスを利用し、目的に合った人材を見つけましょう。

「専門性に優れた人材を探している」「安心して任せられる転職サイトを利用したい」と考えている方は、この機会にぜひリーガルワーク転職の利用をご検討ください。

  • ホーム
  • 事例・記事
  • 人材紹介会社と人材派遣会社は何が違う?3つの項目とメリット・デメリットで比較

お問い合わせ・資料請求 フォーム